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テクニカル分析の基礎

株式投資には大別して2種類の分析方法があります。1つ目はファンダメンタル分析で2つ目はテクニカル分析です。

今回は後者のテクニカル分析(technial analysis)の基礎について記述したいと思います。

本記事は少し上級者向けの記事になるので、初級者の方はまずはインデックス投資について理解を深めた上で、本記事をご覧いただけますと幸いです。

 

lifeisafarce.hatenablog.com

 

本題に入ります。

technical analysis とは、chartを用いて株、ないしは為替、仮想通貨などの売買タイミングを分析する手法の一つです。

普段僕はこんな感じの画面でトレードしています。

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初めての方には、いろいろなchartがあって、意味不明だと思います笑

ここからは、それぞれのindicatorについて解説していきますのでご安心ください。

僕が用いるindicatorは、以下のとおりです。

 

 

①Bollinger Bands

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bollinger bandsは、主に、3つの線で構成されています。

上記の画像の、薄い赤い線が20 days moving average (直近20日間の株価の平均)です。

その上と下に広がっている薄い緑色の2つの線が、20 days MAに対して、それぞれ+2σと-2σした線です。(ただし、σは20日間の標準偏差

統計学的には、株価が+2σと-2σの間に間に収まる確率は95.45%です。

標準偏差はデータのばらつきを示す量ですので、株価が、例えば、-2σの線を下に抜けたときは、統計学的には異様な数値であり、すなわち20日間では相対的に割安と判断できます。逆に、株価が+2σを上に抜けたときは、統計学的に割高と判断できます。

 

MACD

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MACDを本質的に知ることにより、株価のモメンタム(トレンド)を分析することができます。

MACDはmoving average convergence divergenceの略です。MACDは上記の画像で言う、青と赤の線の交差を繰り返しているchartのうちの、青い線です。赤い線は、signal lineと呼ばれています。

ずばり、MACDを一言でいうと、「long-term EMAとshort-term EMAの乖離度」です。

 

EMAとは、exponetial moving averageの略で、Moving average の一種です。先程、bollinger bandsの方でも、moving averageが出てきたと思いますが、あれはいわゆるsimple moving averageと呼ばれており、ある期間における株価をsimpleに足して、割っただけの数値です。もっというと、1日前のデータと20日前のデータを同等に扱ってるmoving averageです。しかし、今回のexponential moving averageとは、直近の株価にweightをおいたmoving averageです。すなわち、1日前の株価が20日前の株価より、多く反映されてるmoving averageです。

 

ここで、MACDの話しに戻りますが、MACDは、このような式で与えられます。

 

MACD=short-term EMA  long-term EMA

 

これを言語化すると、「long-term EMAとshort-term EMAの乖離度」になります。

 

次に、上記の画像のchartを構成する2種類の線(MACDとsignal line)のうち、赤い線(signal line)を解説します。

signal lineは、simple moving averageです。

 

期間の数値としては、short-term EMA,long-term EMA,signal line の順に、12,26,9 or 8,17,6などが使われています。ココらへんの数値は適宜、自分好みに変えてもいいですが、機関投資家が使っているparametorが上記の2種類ぐらいのなので王道の数値を使ったほうがいいと考えます。

 

冒頭で、MACDを知ることで株価のモメンタムを分析することができる申し上げましたが、ここで詳しく解説していきます。

MACDが大きくなるときに、すなわち、長期EMAよりも短期EMAのほうが、大きいときは、

MACD - signal line > 0 となり、上昇モメンタムと判断できます。逆に、MACDが小さいとき、すなわち、短期EMAよりも長期EMAのほうが大きいときは、MACD - signal line < 0

となり、下降モメンタムと判断できます。

そして、ここで一番大切なkey wordを言います。それはずばり、MACD crossoverです。

MACD crossoverとは、MACDとsignal lineが交差する現象のことを指します。なぜ、このMACD crossoverが大切かというと、MACD crossoverが起きたときは、モメンタムの変わり目だからです。

もっというと、青い線(MACD)が、赤い線(signal line)を上に横切ったときに、上昇モメンタムの始まり、逆に、青い線(MACD)が赤い線(signal line)を下に横切ったときは、下降モメンタムの始まりになる確率が高いのです!!

 

 

 

③RSI

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RSIは上記の画像で言うと、50を中心にして、うろちょろしてるchartにあらわれています。

RSIはrelative strength indexの略で、以下の式で定義されます。

 

RSI=100 - 100 × average loss/(average loss + average gain)

 

これを言語化すると、過去一定期間の上げ幅(前日比)の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割って、100を掛けたものです。もっと簡単に言うと、買い優勢なのか売り優勢なのかを相対的に表した数値です。

RSIの値が50のときは、売りと買いが平衡状態になっているときです。

一般的には、70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎと言われていますが、僕はあまり信用していません。というのも、いままで何度もRSIが70を超えても、80を超えても、株価が上昇する場面を見た時があり、逆に、30以下でも20以下でも、株価が暴落し続ける地獄の状態を見た時があるからです。ですので、RSIの活用方法として、別な観点をここでは紹介します。

個人的には、RSIはモメンタムの変わり目を確認するindicatorとして使用しています。もっと詳しく言うと、RSIが50以下から50以上になったときは、上昇モメンタムの開始で、逆にRSIが50以上から50以下になったときは、下降モメンタムの開始と解釈してます。

④Moving average

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次に、moving averageです。

いまさら、このタイミングでmoving averageの解説かよっっとツッコミたくなる気持ちはわかりますが、お許しください。理由は後ほどお話します。

まず、今回のmoving averageは、simple moving averageです。そして、一般的には、短期MAと中期MAと長期MAの3つを表示させている投資家が多いです。

それぞれの具体的な期間の数値は、投資家にとってまちまちですが、僕は20,50,

200を採用しています。短期MAのparametorとして、20を採用している理由は、bollinger bandsのデフォルトで採用されており、より多くの投資家に意識されているからです。

50と200を採用している理由は、まだ説明できません。ごめんなさい。適当にググって、みんなが使ってそうなparametorを採用してます。ごめんなさい。

 

moving averageは、多くの投資家にとって初歩的で、一番の基礎になると思いますが、僕が、4番目のindicatorとして紹介した理由を説明します。

僕は、ぶっちゃけ、まだ、MAを使いこなせていませんし、あんま使ってないです。というのも、僕は主に1週間から1ヶ月ぐらい間で売買をするswing tradeをしています。そうなってくると、SMAよりも、EMAのほうが、直近の株価に対しての反応が早いのです。ですので、1年とか5年とかの長期で株価をみるときに、おもにSMAを用います。

 

⑤Volume

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volumeとは、期間中に成立した売買の数量のことを言います。volumeは株価に先行すると言われ、重要なindicatorとなっています。これもぶっちゃけ、僕は、まだ使いこなせていないので、勉強中です。ごめんなさい。唯一、今現在わかっていることは、volumeの大きくなっているときに、機関投資家が参入した確率が高いということです。もっと勉強して、理解が深くなったら、追記したいと思います。

 

最後に

 

以上、僕が用いる5つのindicatorの解説でした。最後に、重要なことを申し上げたいのですが、あくまでも、上記の分析は、統計学であり確率論に従っています。100発100中でtechnical analysis が正解するというわけでは一切ありません。ただ、思考停止してノリで株を買うよりかは、はるかに勝率があがるのは確かです。

また、1つだけのindicatorに固執すると痛い目にあいます。それぞれのindicatorに一長一短があるので、複数のindicatorを用いて、複合的に判断していただけたら幸いです。

technical analysis に関しては、まだ、40%ぐらいしか理解してないと個人的には感じているのですが、いまのところ、直近の6ヶ月間では、勝ち続けているので、ちょっとでも参考になれば幸いです。