Lido DAOというETHのステーキング代行サービスを実際に使用してみました。 本記事では、Lidoでのステーキングについて仕組みや始め方について解説します。
- Lido DAOとは? イーサリアムなどの仮想通貨のステーキングが可能
- Lidoでのステーキングの仕組み
- Lidoでのステーキングの利率は?
- Lidoの信頼性および安全性について
- Lidoでステーキングする際に知っておきたい注意点
- 実際にLidoでイーサリアムをステーキングしてみた【体験談】
- Lidoでステーキングを始める方法
- 【注意】Lido+Curve(DeFi)で2重に利益を獲得することは不可能
- まとめ
Lido DAOとは? イーサリアムなどの仮想通貨のステーキングが可能
Lido DAOとはイーサリアム2.0などの仮想通貨のステーキングを可能にするサービスです。 イーサリアムだけでなく、SOL、Polygonなどの仮想通貨にも対応しています。
Lidoに資金を預けることで、投資家は利益を得ることができます。具体的には、LidoのスマートコントラクトにETHをステーキングすると、stETHトークンが生成され、投資額に応じてETH2.0のステーキング報酬を毎日受け取ることができます。stETHはETH2.0とほぼ1:1の市場価値で交換することができます。
そもそもイーサリアムのステーキングとは何か?
イーサリアムのステーキングとは、イーサリアムを特定の場所に預けて報酬を得る仕組みのことです。これにより、イーサリアムの保有者は、単に保有するだけでなく、その資産を活用して利益を得ることが可能になります。
イーサリアムのステーキングは、2022年9月10日に行われた大型アップデートThe Mergeによって可能になりました。このアップデートにより、イーサリアムはProof of WorkからProof of Stakeへと移行しました。これにより、イーサリアムの保有者は、自分の保有するイーサリアムをステーキングすることで、新たなイーサリアムの生成(ブロック生成)に参加し、その報酬を得ることができるようになりました。
イーサリアムに関する記事はこちらよりご覧くださいませ。
なぜLidoが必要なの?
では、なぜETHをステーキングするためにLidoが必要なのでしょうか?
ETHのステーキングの本来の方法のとして自分でバリデーター(ブロック生成者)を運営する方法があります。これにはETHに関する技術的な知識と最低32ETH以上のイーサリアムが必要です。そのため一般的な人にとっては自分でバリデーターを立てること現実的ではありません。
そこで活躍するのがLidoです。Lidoを利用することによって一般的な人でも簡単に少額からETHのステーキングを行うことが可能になります。
Lidoでのステーキングの仕組み
Lidoでのステーキングの仕組みはどのようになっているのでしょうか? Lidoは簡単に言うとETHのステーキングを代行してくれるサービスです。もっと厳密に言うと、『その代行業をスマートコントラクトを用いて分散させよう』というプロジェクトです。
他のETHのステーキング方法として、バイナンスやKrakenなどの取引所にステーキングを代行してもらうやり方がありますが、取引所は中央集権的なため取引所自体がなくなってしまったら貴方の資産も無くなってしまう可能性があります。
Lidoは代行工程がイーサリアム上のスマートコントラクトで自動化されてますので、取引所のような中央集権システムに依存することはありません。
Lidoにイーサリアムをステーキングすると、それと同額のstETHトークンが与えられます。保有しているstETHに応じて、毎日stETHがrewardとして投資家に支給されます。
他のイーサリアムのステーキング方法に関しては、下記の方の記事が分かりやすかったのでご参考までにリンクを貼らせて頂きます。
Lidoでのステーキングの利率は?
LidoでのETHのステーキングから得られる利率は、約3.8%~7.7%ほどで時期によって変動します。
下記画像のようにデイリーで利率(APR)が変わり、得られたstETHは自動で複利で運用されます。ETHを運用することによってリターンとして、円や米ドルではなくETHを得られることが素晴らしいですね。
Lidoの信頼性および安全性について
Lidoは世界的には有名ですが日本人で知っている方はかなり少ないので、本当にLidoは信頼できるのかどうかについてご説明します。
Lidoは下記画像のようにETHのステーキング元として全体の33%を占める筆頭プロバイダーです。
CoinbaseやKraken、Binanceなどの大手取引所を差し置いて774万ETH(149億ドル分)がLidoでステーキングされているため、最も信頼できるステーキングサービスと言えるでしょう。
またLidoは22このバリデーター・ノードを擁しているため一つの取引所に依存することなく十分に分散化されたシステムと言えるでしょう。
Lidoでステーキングする際に知っておきたい注意点
Lidoのステーキングサービスを利用する際に事前に留意すべき点が2つありますのでご紹介します。
ステーキング報酬のうち10%が手数料としてかかる
注意点として、Lidoでのステーキングサービスを利用するとステーキング報酬のうち10%が手数料としてかかります。 この手数料はノード運用者、DAO、そして保証・保険基金のために使用されます。
通常であれば32ETHを用意して自分でバリデーターを立てなければETHのステーキングができないことを考慮すると、この手数料10%は仕方ないかと思います。
stETHとETHの価値は必ずしも1:1というわけではない
また2つ目の注意点として、厳密に言うとstETHとETHの価値は必ずしも1:1というわけではないということが挙げられます。
2023年7月末時点では、1 st ETH=0.999790191139962526 ETH という価値の比率であり、通常のETHよりも0.02%ほど価値が低い状態となっております。 これはLido DAOにもGOXの可能性等はゼロではないことなど、ややリスクがあることが原因です。
実際にLidoでイーサリアムをステーキングしてみた【体験談】
筆者は現在3.4ETHほどを現物で保有していますが、そのうちの2.5ETHほど実際にLido DAOでステーキングしてみました。
下記は報酬(Reward)がデイリーで配られている画面です。23年の4月末から始めたためまだ3ヶ月程度しか経っていませんが、現在 0.02519729 stETH(=$46.54)ほどの利益が出ており年利は4.6%ほどとなっております。
一番最初にステーキングの設定をしてから完全に放置しているので、労力ゼロで4.6%ほどの年利をもらえるのは素晴らしいですね。※しかも報酬はETHでもらえるので、ETH自体の価値が2倍になれば年利も更に2倍になります。
Lidoでステーキングを始める方法
Lidoでステーキングを始める方法は下記です。
GMOコインの口座開設をするには下記のボタンより登録して頂けますと幸いです。 ※作者に500円が入るのでぜひ募金がてらお願い致します。
【注意】Lido+Curve(DeFi)で2重に利益を獲得することは不可能
日本語の記事で、Lido+Curve(DeFi)で2重に利益を獲得することができるという記事を見受けますが、実際に筆者が試したところ結論できません。
理由はLidoではLidoにStake上のstETHの保有割合に応じて報酬がstETHで与えられるからです。
ですので、stETHをCurveのネットワークにpoolしてしまうとLido上から消えてしまうため2重での利益獲得はできません。ネット上には間違った情報も多いためご留意くださいませ。
【参考】そもそもCurve Financeとは
Curve Financeは、デジタル資産の取引を行うための分散型取引所(DEX)です。Curve Financeではユーザーが自身の資産をプールに預けることで、取引手数料の一部を受け取ることができる「流動性マイニング」も提供しています。
これにより、ユーザーは自分自身が銀行になり他社に貸付を行い利子を獲得することができます。なお資金の貸し借りなどはスマートコントラクトによって全て自動化されています。
まとめ
以上、本記事をまとめますと下記になります。
また筆者はイーサリアムの他にもビットコインも保有しております。ビットコインに関して詳しく知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。本記事が投資を勉強する上で、参考になりましたら望外の喜びでございます。ブックマークへの追加やTwitterやネットでの拡散も大歓迎です。
引き続き何卒宜しくお願い致します。