近年流行っているミニマリストというライフスタイルですが、一部の人からは『ミニマリストの末路は悲惨』と言われています。
本記事では、ミニマリストの末路が悲惨であると言われている理由や、現在ミニマリストである方が『やり過ぎ』にならないための対策をご紹介いたします。
ミニマリストとは?
ミニマリストとは、所有する持ち物をできるだけ減らし、必要最小限のものだけで暮らす人のことです。
「最小限の」という意味の『ミニマル(minimal)』から派生した造語で、自分にとって本当に必要な物だけを持つことでより豊かに生きられるという考え方から生まれた新しいライフスタイルです。
ミニマリストについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。
「ミニマリストの末路は悲惨」と言われてしまう理由
本記事の本題である『ミニマリストの末路が悲惨』と言われてしまう理由に関してですが、主に下記の4点が挙げられます。
以下、それぞれの理由についてご紹介いたします。
目的が「モノを減らすこと」に変わるから
ミニマリストの末路が悲惨と言われてしまう1つ目の理由は、目的が「モノを減らすこと」に変わってしまうことがあるからです。
本来、持ち物を減らすことで効率化や節約、思考の整理、ストレスの軽減などを目的としてミニマリストを始めた方も多いかと思います。しかし持ち物を減らすことに夢中になりすぎるが故に途中から目的自体が『単にモノを減らす』という目的に変わってしまう人がいます。そのような状態になってしまうと、持ち物を減らしても減らしても目的が分からず、空虚感や孤独感に苦しんでしまう場合もあります。
何も持っていなくて不便そうに見えるから
ミニマリストの末路が悲惨と言われてしまう2つ目の理由は、何も持っていなくて不便そうに見えるからです。
ミニマリストは、必要なもの以外は持たないため、生活に必要なものが不足しているように見えます。たとえば、文房具や調理器具が少なく、必要なときに手元にない生活に支障をきたしているように見える場合もあるかもしれません。
ミニマリストという概念に賛同しない人にとっては、どうして生活が不便になるほどまでモノを減らしているかについて疑問を抱くかもしれません。
筆者も下記のように外出するときはスマホだけ持って手ぶらで外出するようにしています。そんな姿が一部の人には不便そうに見えてしまうのかもしれません。
無趣味でつまらないように見えるから
ミニマリストの末路が悲惨と言われてしまう3つ目の理由は、無趣味でつまらないように見えるからです。
ミニマリストは持つ物が少ないことから、趣味がなくなってしまったり、楽しみが減ってしまったりするのではないかという心配があるようです。例えば、本を愛する人がミニマリストになると紙の本で読書ができなくなってしまうかもしれません。また、趣味の道具を持たないことで、その趣味を楽しむことができなくなるかもしれません。
対してミニマリストの意見としては持ち物を減らすことで、本当に大切なものに集中することができると考えているようです。
筆者もミニマリストとして下記のような持ち物を保有しておりますが、一つ一つに愛着があります。
自分のミニマリズムを周りに強要する人がいるから
ミニマリストの末路が悲惨と言われてしまう4つ目の理由は、自分のミニマリズムを周りに強要する人がいるからです。
ミニマリストは、自分の生活スタイルに自信を持っているため、周りに自分のライフスタイルを押し付ける人も中にはいます。例えば友人や家族に所有する物を減らすことを無理に勧めたり、無駄遣いをしていると非難したり、あたかも『モノが少ない=スマートで優れている』という考えを押し付けてくる人もいるようです。
このようにミニマリストが自分のミニマリズムを周りに強要してしまうと、周りからの反感を買ってしまい、孤立してしまうことがあります。
ミニマリストをやりすぎた悲惨な末路。【実体験】
実は筆者も一度極端なミニマリストになってしまった経験があります。
というのも、大学卒業後、私は就職のためにバックパックひとつで賃貸を契約せずにホームレス状態で上京しました。理由は、ミニマリストには家すらいらないと思い込んでいたためです。
会社自体は4月から始まっているのにも関わらず、賃貸も契約せず持ち物はバックパック一つだけで、友達の家を転々としながら寝袋とともに約2ヶ月ほど生活しました。その際の全持ち物リストは下記の記事をご覧くださいませ。
その後、さすがに家がないことに限界を感じ、現在は賃貸を契約し家の中にマットレスを敷いてそこで寝ています。

やりすぎにならないためにミニマリストが気をつけること
ミニマリストがやり過ぎと言われないために気をつけるべきことは下記の2点です。
以下にてそれぞれについて解説いたします。
目的と手段を間違えない(必要な物を捨てない)
まず、ミニマリストがやり過ぎと言われないために気をつけるべきことの1つ目は、目的と手段を間違えないをということです。
ミニマリストを始めた元来の目的として、効率化や節約、思考の整理、ストレスの軽減などが挙げられると思いますが、途中で『モノを捨てること』という手段が目的になってしまわないように注意しましょう。
例えば、洗濯機を捨ててコインランドリーにするという行動は、確かに大きなスペースをとる洗濯機を捨てることで部屋の中のモノ自体は減りますが、毎週コインランドリーに行く手間や時間、割高な費用などを考慮すると決して良いアイディアではないでしょう。
ミニマリストが目指すのは「物を減らすこと」ではなく、「自分にとって本当に必要な物だけを持つこと」です。常にミニマリストの先にある目的を意識して、それを達成する手段として『モノを減らす・捨てる』という選択肢があるということを意識しましょう。
本当の幸せを手に入れるための正しいミニマリストの始め方に関して詳しく知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。
嫌いと言われないために、家族や友人にミニマリズムを押し付けない
次にミニマリストがやり過ぎと言われないために気をつけるべきことの2つ目は、家族や友人にミニマリズムを押し付けないということです。
ミニマリストには多数のメリットが存在しますが、これは全ての人にとって最適なライフスタイルではありません。家族や友人にとっては、ミニマリズムよりも他のライフスタイルが合っている場合もあります。そのため、自分のライフスタイルを押し付けず、相手の選択を尊重することが大切です。
まとめ
以上、本記事をまとめますと下記になります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。本記事がミニマリストについて興味のある方にとって参考になりましたら望外の喜びでございます。ブックマークへの追加やTwitterやネットでの拡散も大歓迎です。
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