投資信託とはなんでしょうか？本記事では初心者の方でもわかりやすいよう投資信託の仕組みや手数料、おすすめの投資信託についてご紹介します。
また本記事の前提となる『インデックス投資』については下記の記事をご覧くださいませ。
投資信託とは？
投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめて、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などで運用し、生まれた利益を投資家に還元するという金融商品です。
一つの投資信託は複数の個別株などで構成されているため、一般投資家にとっては個別の株を別個に買う必要なく、まとめて複数の株を購入し運用をファンドマネジャーに任せることができます。
パッシブファンドとアクティブファンドの2種類
投資信託は主に2つに大別され、パッシブファンドとアクティブファンドの2種類があります。下記の表がその違いです。
| パッシブファンド | アクティブファンド | |
|---|---|---|
| 運用目標 | 指数に連動したリターンを目指す | 指数を上回るリターンを目指す |
| 投資判断 | 指数に依拠 | ファンドマネジャーが判断 |
| 信託報酬 | 割安 | 割高 |
投資信託の手数料
投資信託は、運用をファンドマネジャーに任せるため、その分コスト（手数料）が発生します。手数料は主に3種類存在しますが、最近の優良なファンドは販売手数料や信託財産留保額等のコストは発生しないため、主に信託報酬のみ運用額に応じて毎年数％掛かります。
| 販売手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | |
|---|---|---|---|
| タイミング | 購入時 | 保有中 | 売却時 |
特に信託報酬に関しては、投資信託を保有している最中はたとえその年のパフォーマンスが悪く、損を出していても毎年一定の％が自動で徴収されます。よって投資信託を選ぶ際には、この信託報酬が一番安い銘柄を購入しましょう。
人気な投資信託ランキング トップ10
2022年12月末時点で純資産総額（運用資産額）が大きい投資信託のランキングは下記です。
ファンド名のところからそれぞれの目論見書に飛べるようになっています。※目論見書とは投資信託の運用方針などを記した説明書です。
| 順位 | ファンド名 | 純資産総額（億円） | 購入時手数料(%) | 信託報酬(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Ａ・バーンスタイン・米国成長株投信Ｄ | 16,570.85 | 3.3 | 1.727 |
| 2 | ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株Ｓ&Ｐ５００ | 15,738.64 | 0 | 0.09372 |
| 3 | ピクテグローバルインカム株式Ｆ(毎月分配) | 10,188.43 | 3.85 | 1.81 |
| 4 | ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式（オール・カントリー） | 7,622.10 | 0 | 0.1144 |
| 5 | ＧＥＳＧハイクオリティ成長株式Ｆ(Ｈ無) | 7,437.95 | 3.3 | 1.848 |
| 6 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 7,096.46 | 0 | 0.162 |
| 7 | ＳＢＩ・Ｖ・Ｓ＆Ｐ500インデックス・ファンド | 6,980.46 | 0 | 0.0938 |
| 8 | Ａ・バーンスタイン・米国成長株投信Ｂ | 6,415.91 | 3.3 | 1.727 |
| 9 | ダイワ・ＵＳ－ＲＥＩＴ・オープンＢコース | 6,383.73 | 3.3 | 1.672 |
| 10 | フィデリティ・ＵＳリート・ファンドＢ | 6,301.91 | 3.85 | 1.54 |
投資信託のおすすめ銘柄【初心者向け】
投資信託のおすすめ銘柄は下記の3つです。全てパッシブファンドで信託報酬が安い優良なファンドです。
上記の銘柄がおすすめの理由に関しては下記の記事をご覧くださいませ。
投資信託の利回り・配当金は？
投資信託の利回りとは、1年間の収益を投資額で割ったものです。株や投資信託の収益にはキャピタルゲイン（売却益）とインカムゲイン（配当金）の2つがございますので、その2つを投資額で割ったものが投資信託の利回りです。
また、投資信託の配当金に関しては、分配ありのもと分配金なし（再投資型）の2種類の投資信託があります。投資において複利の効果を活用するには再投資は必須ですので、再投資型を筆者はおすすめします。
投資信託のリスク・リターンによって利回りは異なる
投資信託の利回りは、その投資信託のリスクの取り方（アクティブ or パッシブか）やそのファンドマネジャーの腕によります（アクティブファンドの場合）。
しかし、パッシブファンドの場合は基本的にはベンチマークとする指数に連動した成果を目指しますので、そのベンチマークが同じの場合、異なる投資信託を比べてもほぼ利回りは変わりません。そのため、投資信託を選ぶ際は信託報酬の安さとリターンを見極めて選びましょう。
全世界株式やS&P500の投資信託 なら利回り3%~5%は妥当
直近35年間の全世界株式の投資信託の平均リターンは3%~5％となっており、米国株の投資信託の平均リターンは6％〜9％となっております。
平均利回りについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧くださいませ。
投資信託のシミュレーション
毎月投資信託を5万円ほど積立投資して、もし仮にそれを年利5％で運用することができたら、13年後には元本780万に対して運用額が1095万円になります。愚直に銀行に毎月5万円を貯金している人と比べたら、13年後には約315万円の差ができることになります。
下記、金融庁のサイトで資産運用のシミュレーションができるためぜひお試しになってみてください。
投資信託の税金は？
投資信託の税金に関しては、株と同様に利益に対して20.315%の税金がかかります。 ただ長期で投資信託を積み立てていって、利確せずに保有し続ける場合は税金はかかりません。基本的には投資信託を売却した際に税金がかかるとご認識いただけますと幸いです。
つみたてNISAを利用すれば節税が可能
先ほど基本的には投資信託を売却した際に税金がかかると申しましたが、つみたてNISAという国の制度を利用することによって、最大20年間NISA対象の投資信託にかかる税金をゼロにすることができます。
つみてたNISAに関して詳しく知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。
また2024年から新NISAが始まりました。新NISAについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧くださいませ。
投資信託とETFの違い
投資信託に似ている金融商品の一つにETF（Exchange Traded Fund）というものがあります。投資信託とETFの違いは下記の表の通りです。
| 投資信託 | ETF | |
|---|---|---|
| 上場可否 | 非上場 | 上場 |
| 価格変動 | 1日に1回 | リアルタイム |
| 信託報酬 | 割安 | 割高 |
ETFについて詳しく知りかたは下記の記事をご覧くださいませ。
まとめ
以上、本記事をまとめますと下記になります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。本記事が投資を勉強する上で、参考になりましたら望外の喜びでございます。ブックマークへの追加やTwitterやネットでの拡散も大歓迎です。
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